皆さんこんにちは。

クラリネットパートの
おこめです。



定期演奏会まで
あと10日


私たちは現在、
絶賛・合宿
でございます。


毎年のことながら、
朝から晩まで練習漬け
とにかくキツいのですが、
普段とは違った生活は
新鮮楽しいです。




特に長い時間をかけて
取り組んでいるのが、
「ローマの松」



今回は卒団ブログということで、
卒団公演のメイン曲となる
交響詩「ローマの松」について、
私がこの曲に抱く思いでも
綴っていこうかなと思います。


2024年7月某日、
我々73期は大尊敬する
当団指揮者のF先生と
お話させていただく機会を
いただきました。

本当に楽しかったので
また皆で行きましょう(私信)。





そこで先生から一言。

「定期演奏会は、
 ローマの松をやろうと思ってる。」








へー、


ローマの松か〜!










ローマの松か〜


















……ローマの松!?!?!?!?!?










そんな感じで提案していただき、
演奏するに至りました。





「ローマの松」は、
レスピーギ
「ローマ三部作」のうちの一つで、

松という自然を通して、
古代ローマから続く
ローマの歴史の
記憶と幻想を呼び起こす

ということを
テーマにしています。


この曲は4つの部に分かれているので、
せっかくだから
それぞれ紹介していきましょう。




1.ボルゲーゼ荘の松

キラキラした
ファンファーレや連符から
始まる軽やかなこの曲は、
ボルゲーゼ荘で
子どもたちが遊んでいる
様子を表しています。

聴いていると
幼少期の
ワクワクした思い出
蘇ります。


合宿前半は毎日
が降っていたのですが、
初日に雪が降るなり
外に出てはしゃぎ出した
後輩たちを見て
この曲が浮かびました。

風邪を引くから是非とも
やめていただきたいんですけどね笑。



4年生にもなると
「大人になっちゃったな〜」
と思うことも多いのですが、
大人になったからこそわかる
子ども時代の
懐かしさ可愛らしさ
詰まった曲だと思います。


2.カタコンブ付近の松

1曲目とは打って変わり、
怪しげな雰囲気に包まれます。

カタコンブは3~4世紀の
古代ローマやその周辺地域に作られた、
地下にある共同墓地のことです。

厳かに始まり、
トランペットの
祈りのようなソロのあと、
だんだん楽器が重なっていき、
全体でのメロディが広がります。

かっこいいんだな、これが。


死者たちの祈り悲しみ
表現している
厳粛な曲なのですが、

演奏している側としては
「かっけー!!!たのしい!!!!!」
と思ってます笑。

低音の震える空気感や
ソロの遠近感は、
録音音源ではなく
生演奏を聴きにいく醍醐味
味合わせてくれます。


3.ジャニコロの松

3曲目は、ローマ南西部、
バチカンとの間にあり、
ローマを一望できる
ジャニコロの丘での景色を
表現した曲です。

満月の中に浮かぶ松の
幻想的な様子が描かれています。

この曲は、
クラリネットのソロで始まり、
それをきっかけに
色々な音楽が生まれていきます。

以前後輩も言及していましたが、
ソロ、私がやるんですよね。





あの、、、



荷が重いです!!!!!!!!!





実は合奏の度に
めちゃくちゃ
緊張してます!!!!!!





このソロは普段使っている
B♭クラリネットよりも半音低い
Aクラリネットを使うのですが、
これが難しい。


なんじゃこれは!
本当にクラリネットなのか???

4年生にもなって
上手に音を出せなくて
ヒィヒィ言うの
情けなさすぎるんだけど。



最近ようやく
楽器と仲良くなれて、
音をコントロール
出来るようになりました。

時間かかりすぎやろ!


そして、恥ずかしながら
この曲の情景を思い浮かべて
表現するのに
かなりの時間がかかりました。


この曲は
満月の夜の
幻想的な光景

を描いています。

つまり、を表現するわけです。




銀色で、遠くにあって、
優しく光る月………………




…私と真逆じゃん……………………







モットーは
いつだって全力投球。
ガンガンいこうぜ。



「控えめ」とか
「静か」とかいう言葉が
宇宙で1番似合わない
自信があります。


自分自身が
静かな音楽を演奏することが
全く想像できなくて、
迷走しては失敗し、
落ち込んでは
1人で泣く日々を
繰り返しました。


つい2週間前まで
こんな調子だったのですが、
ひょんなことから
急にイメージが湧いて、
少しずつ迷いが
消えていきました。



当日は私がどんな月を
思い描いているのか

想像して聞いてみてくださいね。


中間部のピアノやハープ、
他のパートのメロディは
繊細で美しく、
の中にいるような
うっとりとした気持ちに
なれる曲です。


4.アッピア街道の松

3曲目の夢心地が覚めないまま、
霧深い夜明け
古代ローマ軍
行進している様子が
表現されています。

バスクラや
イングリッシュホルンの
ソロが紡がれたあと、
規則正しい音楽が
どんどんと音量を増し、
ローマの大軍が
近づいてくる光景

が浮かびます。

注目ポイントは
なんと言っても
バンダ!!!

豪華で音圧
感動すること
間違いなし。


感動的なフィナーレ
を迎えます。

個人的には、
イングリッシュホルンの裏で
バスクラアマモ
掛け合いのソロをする場面があり、
今まであらゆるステージを
共にしてきた彼女と
最後にこういう形で演奏できるのが
とっても嬉しいです。




……と、
なかなか長文で
語りましたが、
曲の魅力や、
この曲への思い入れは
伝わったでしょうか?



聴けば聴くほど素晴らしい
「ローマの松」。




最後の定期演奏会で
この曲を演奏できることが
本当に嬉しく、
幸せだなぁと思います。

73期が活躍するシーンが
たくさんある
ので、
皆さん是非会場に
足を運んでください。




そして、卒団を迎えるにあたって、
たくさんの学びをくれた先生方、
私たちを気にかけて助けてくださった先輩方、
いつも活力と楽しい毎日をくれた大好きな同期、
可愛くて時に頼りになる後輩。

出会った全ての皆さんに、
心から感謝を伝えたいと思います。




特に、クラリネットパートの皆さん。

私が入ってきた時、
現役の先輩はたったの2人でした。

過疎地域だったパートで、
先輩方・同期と一緒に
色んなことを乗り越えて、
気づいたら後輩がたくさん増え、
今は13人の大所帯

後輩は皆熱心で、
入った時とは
比較にならないほど
上手くなりました。

私は今追い越されないように必死です。
今こうやって自分自身の技術や
音楽性に向き合えているのも、
頼もしい後輩たちがいるからです。

今まで本当にありがとう。

これからも応援してます。





吹奏楽団に入ってよかった
心から思える4年間でした。


色んな人と出会い、
色んなことに挑戦し、
色んな感情を
仲間と共有しながら
音楽を作った日々は
私の人生で何にも変え難い
宝物です。



これからはこの思い出を糧に
未来へ進んで行こうと思います。


今までありがとうございました。

それでは、さようなら!




Cl
73期 おこめ

定演69ポスター





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